お芝居コラム「情報量の多い芝居をする」
お芝居コラム「情報量の多い芝居をする」
役者は、セリフの言い方や動作で多くの情報を観客に与えることができます。
むしろ、セリフ以外の情報を伝えなければならないのです。
なぜならば、セリフに書いてる情報だけを伝える役割なのであれば、お客さんに台本そのものを読んで貰えば良くなるからです。
では、どのようにしてセリフ以外の情報をお客さんに伝えるのか?
本日は「情報量の伝え方」についてお話します。
時間を表現する
よく役者さんに求められるのは「時間」を表現することです。
台本は、その人の人生の一部分を切り取ったに過ぎないので、お客さんに「時間」を感じさせることが必要です。
キャラクターがそのことにかけた時間、生きた時間など、様々ですが、、、
簡単な例でいうと
待ち合わせに遅れた友達がやってきて、「もう!遅いよ!」というセリフがあったとします。
ただ、セリフを言うのではなく、どれくらいここで待ったのかを「もう、遅いよ!」に込めることができます。
そうすると、お客さんはその言い方で「時間」の情報を得ることができるのです。
関係性を表現する
そしてもう一つ、役者さんがよく求められるのが「関係性」を表現することです。
その2人は仲良しなのか? 普段どんな会話をするのか?など、台本以外を想像させるような「関係性」を表現することが求められます。
先ほどの待ち合わせの例で言うと、「もう!遅いよ!」の言い方は「時間」+どんな「関係性」の相手なのか?によって変わってきます。
そうすると、お客さんは「セリフの内容」+「時間」+「関係性」まで情報を得ることができるのです。
このように短いセリフであっても、情報量を多くすることによってシーンに厚みが増していきます。
「時間」「関係性」以外にも表現できることはきっとまだあるでしょう。
一つ注意点なのは、意味のない情報を増やすのは間違ってるので、あくまでもシンプルに作品にとって必要な情報を加えていきましょう。
情報量の多い芝居ができるようになると、お客さんが「察する」ことのできる面白いセリフが増えてくるはずです。
最後に
いかがでしたでしょうか?
少しでもお芝居をする中でのヒントになれば幸いです。
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